福島県立美術館

福島県立美術館で今日から始まった「伊砂利彦 志村ふくみ 二人展」を観に行って来ました。
今日は初日で、しかもお二人のギャラリートークもあったため、私たちが到着した頃には会場はもう人でいっぱいでした。
志村ふくみさんは草木染めと織物をなさる方です。
以前日曜美術館でその様子を見て、藍の色が劇的に変化するのに驚き
その染めた糸で織られる着物にまた魅了されました。
今日はその志村さんのお話を拝聴しました。
色について「自然から色をもらってくる」というようなお話をされていて、
染色をするときにその日に使ってほしい植物が語りかけてくる。
同じように作業をやったつもりでもその材料、温度、季節・・・はいつも違うものだから
同じものは2度とできない、と。
そのような状況で作ったものですから
展示されていた作品を拝見するとやっぱり「自然」を強烈に、でも優しく感じることができます。
今回の展示に志村さんの「」を携えて行きました。とても美しい図版と志村さんの文章が沁みてくる好きな本だったのですが、
実物はもっと良かった・・・!発色も絹のつややかさも段違いでした。
織りで表現される色彩の複雑さや深みを間近で見ることができて、行って良かった~、としみじみ思えた展覧会でした。